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2009年11月

2009年11月10日 (火)

ドライスーツと水の抵抗

久々の更新です。 

さて、カヤック用フルドライスーツを着用してから丸2年が経ちました。 多くの方が述べられている通り、やはり必須アイテムだと使う度に実感しています。 カヤックをお乗りの方に毎回勧めています。一度そのありがたさを実感すると、手放せなくなります

カヤック用ドライスーツは体温保持とパドリング機能確保を第一目的として開発されています。 一方、長距離を泳ぐことを主に開発されたものではありません。 

そこで万が一、本当にあってはならないのですが、万が一にも落水して船から大きく離れてしまったような場合を想定して、フルドライスーツ着用の場合は水の抵抗はどのような感じになるのか、監視員付の止水のプールで特別に許可をもらい、実際に経験することにしました。  普段水着で泳ぐ場合とはどれくらいの違いがあるのかを実際に体で知っておきたかったのです。

ジーンズ+長袖の場合は、夏の着衣泳教室で一度経験しています。 安全対策~「着衣泳を体験しました」 (7/23のブログ) にてレポートしました。

 念のためお断りしますが、どれ位泳げるのかを確かめるのではなく、ドライスーツにかかる水の抵抗が止水の場合ではどの程度のものかを実際に体感するためのものです。 

言うまでもありませんが、実際の海では風、波、そして潮流が加わりますのでプールの場合とは比較にならない位、過酷な条件になります。とても泳ぐことなどできない場合もあるでしょう。 また、一日中パドリングした後ではその疲労も無視できないでしょう。 

安全のため、無風/止水のプールという条件下でスーツにかかる水の抵抗がどの程度のものかを体感するに留めています。 その点をどうぞご理解下さい。

そしてドライスーツが冷水期の必須アイテムであることにはなんら変わりはありませんし、まだ持っていない方にも強く推奨します。

以下が当日のレポートになります。

(尚、私は水泳は週に1-2回、健康維持のために軽く泳いでいる程度です。タイムも平凡なものです。) 

場所:屋外淡水25mプール (止水)  *安全のためコースロープと監視員付き

水温:15度 / 気温:16度  (無風 曇天)

服装: 1.競泳水着だけの場合

     2.インナー+カヤック用フルドライスーツを着用した場合

方法: 1,2それぞれの場合で50mクロールを2回泳ぎ、タイムを測定する。

まずカヤック用フルドライスーツを着ます。 (*注:当たり前ですが実際にカヌーに乗る際は必ずスーツの上にライフジャケットを装着します。)

1

プールに入ります。 まだスーツ内の空気を抜いていないので、こんなに膨らんでいます。

2

首から空気を抜いて泳ぎます。、やはり水の抵抗があるため、水着と比べれば泳ぎにくいです。  (*注:当たり前ですが実際にカヌーに乗る際は必ずスーツの上にライフジャケットを装着します。)

3

次に同じ場所で、競泳水着だけで泳ぎました。

<結果> (50mクロール)

1.競泳水着だけの場合 : 1回目 43秒 / 2回目 44秒 

2.フルドライスーツを着用した場合 : 1回目 72秒/2回目 74秒

私の場合、たった50m泳いだだけで、水着だけの場合と比べて30秒近く余計にかかりました。 タイムにして約1.7倍です。 それだけ、水の抵抗があるということでしょう。 

これが200m、500m、1000mと長い距離を泳いだら、恐らく2倍かそれ以上の時間がかかってしまうことでしょう。 プールでこの結果ですから、もしこれが波や潮流の強い海だったらどうなるか?水着ですら前に進むことは困難ですからスーツを着ていたら尚更でしょう。泳ごうとすれば恐らくいたずらに体力を消耗するだけだと思います。

悪条件下では無理に泳ごうとせず、冷静になって、まず身の安全を確保し、確実にその場に浮いて、直ぐに携帯電話で救助を呼ぶのが一番です。 このとき、体温を少しでも長く保持してくれるのがドライスーツです。 もちろん、こんな事態にならないように常に注意しなければなりません。 条件の悪い時、悪くなりそうな時は絶対に出艇は控えます。

これからも自然相手のスポーツを行う者として、自分にできることから謙虚に少しづつ学んでいこうと思います。

 

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